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歯医者さんのコラム6「先生、私、歯が1本もないんです」

群馬よみうり「ビバ!アミーゴ」3月16日号に院長のコラムが掲載されました。

歯医者さんのコラム6

「先生、私、歯が1本もないんです」

涙ながらに来院されたAさん。まだ50代のAさんは、歯のない口元を誰にも見られたくなくて、夏でもマスクを外せずに過ごしてきたそうです。
お友達からランチに誘われたり、旅行に誘われたりするたびに断っていたのですが、ある日「なぜいつも誘いを断るの?」と聞かれたそうです。答えに困ったAさんでしたが、「理由があるなら話してほしい」というお友達の言葉に心を動かされ、ついには「歯がないこと」を打ち明けたそうです。その言葉を聞いたお友達は「もっと早く話してくれれば良かったのに」と一笑したそうです。「私もブリッジが入っているのよ」とか、「私は入れ歯なの」というお友達の言葉を聞いて、なぜ自分はこんなに悩んでいたのだろうかと少し前向きな気持ちになり、歯医者さんに行こう、と決心したそうです。「歯が入ったらランチに行こう」そんなお友達の言葉に励まされ、今は前向きに治療を続けています。
お口の悩みは人に相談しにくいですよね。でも、ほんの少しの勇気ときれいになりたいという気持ちがあれば、治療は楽しい時間に変わるかもしれません。

あい歯科クリニック院長 根岸千恵