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歯医者さんのコラム13「令和になりました」

群馬よみうり「ビバ!アミーゴ」5月24日号に院長のコラムが掲載されました。

歯医者さんのコラム13

「令和になりました」

新しい元号の「令和」は日本で最も古い和歌集の万葉集から引用されたみたいですね。実はその万葉集の編集に関わったとされる大伴家持(おおとものやかもち)の歌につぎのような歌があります。

百年に老舌出でて よよむとも 我れはいとはじ 恋は増すとも
(ももとせにおいじたいでて よよむとも われはいとはじ こいはますとも)

意味は「百歳になって歯がなくなり口からだらしなく舌が出てよぼよぼになっても、私は嫌いになりません。恋が増すことはあっても」という内容です。これは10歳以上年上の紀女郎(きのいらつめ)が、自分のような老いた身では恋をしても後に辛い思いをするだけ、と詠んだ歌に対して答えた恋の歌です。

切ない恋はいつの時代にもあったのね~としみじみ万葉集の時代に思いを馳せてみましたが、何はともあれ歯がなくなってしまっては、恋はおろか食べる楽しみもお出かけする気力も半減してしまいますよね。いつの時代でも、歯は大事なんだな、と感じた令和の始まりでした。

あい歯科クリニック院長 根岸千恵